着物買取で注意すべきは悪徳業者による詐欺行為です。いわゆる「押し買い」と言われる手口によるトラブルが増えているので注意が必要です。
彼らは着物買取を口実に訪問しますが、狙いは着物ではなく貴金属の場合も多く、着物も貴金属も市場価値よりかなり安い金額で買取られています。うまく断ることが出来ればいいですが、応じないと脅したり騙したりして無理やり貴金属を買い取られたという事例もあります。
特に一人暮らしのお年寄り等が狙われやすく問題になっており、電話勧誘などで着物買取を持ちかけて訪問してくる業者には用心が必要です。ここでは、悪徳業者の手口や、選んではいけない業者の判断の基準をお伝えします。
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高額買取のキャンペーンを行っているという電話や突然の訪問
リサイクルショップなどを名乗る電話が突然かかってきます。電話の相手は感じの良い女性で「不要な着物を買いたい」と、言います。「古本」「コイン」「切手」などを買い取るという場合もあります。
「不要なものをなんでも買う」という場合もあるそうです。お年寄りが簡単には捨てられないけど処分したい、買った時は価値があったのでお金になるかもしれないと思うものが対象となり、着物はぴったりあてはまります。また、電話勧誘でなくても、ポスティングされている「なんでも買います」などとうたう訪問買取のチラシの業者も注意が必要です。
売る着物があるというと買取のために自宅を訪問すると言います。訪問を承諾すると買取業者を名乗る人が来ます。二人組、三人組など複数の場合もあります。こわもての男性が含まれたりもします。
着物を見せると数百円の非常に安い値段を提示されます。価値がないと買取を拒否されることもあります。そして「他のものを見せてほしい」「貴金属はないか」としつこく言われます。
ここで指輪などの貴金属類を見せると、千数百円程度の値段をつけて買い取っていきます。了承していないのに代金を渡されて持っていかれてしまいます。
抵抗すると脅されたり、しつこく言われたり、相場だからと言葉巧みに言われて買い取っていきます。しつこかったり怖いなどの理由で断りきれないようです。
このような「押し買い」の悪徳業者が増えたのは、2011年頃からです。サブプライムローン問題以降に金やプラチナの価格が高騰しているからです。金の相場は毎日変化し、ネットや新聞などに1グラム当たりの価格が出ています。この価格よりも1/3以下の大幅に安い価格をつけて押し買いし、転売することで利益を得ているのです。
金や貴金属は溶かしてしまえば証拠も残らないので目をつけられやすいと言われます。
以上のようなことで、悪徳業者による押し買いは防げます。
高額買取のキャンペーンと言う買取業者には要注意
「高額買取のキャンペーンを行っている」と言って、買取業者が提示する買取価格が相場よりも大幅に高くすることがあります。しかし実際にはあらゆる理由をつけて、後で買取価格を減額することが目的です。
自分で調べたり着物の知識がある知人、友人などに聞くなどして、相場を調べておくと買取価格が妥当な範囲内かどうかを判断することができるのでおすすめです。
押し買いにあってしまったり、不審を感じたらすぐに誰かに相談することです。身内に相談したら怒られるなどと感じて不安なまま過ごしてしまい、せっかくのクーリングオフ期間を過ぎてしまうと取り返しがつかなくなる場合もあります。
相手の連絡先もうやむやで連絡がつかない、クーリングオフもできない場合は、消費生活センターなどに相談してみてください。悪質な場合は警察にも相談する方がいいでしょう。
クーリングオフについて
訪問販売や電話勧誘販売で購入したものについてはクーリングオフ制度があり、購入後8日間であれば説明なしで解約して返金を求めることができます。「押し買い」については以前はこの制度が当てはまらず、泣き寝入りをしなければなりませんでした。
しかし、「押し買い」被害が増えるにつれて問題視された結果、2013年2月に法律が改定クーリングオフ制度が適用されるようになりました。訪問して買取された後8日間以内なら解約することができます。(※消費者庁:貴金属の買い取りも執拗に要求してきた。|事例 訪問購入)
着物買取を電話でもちかけてきたり、いきなり訪問してくる業者
向こうから持ちかけてきた場合は悪徳業者である場合が多いです。着物の買取を検討されている場合は、ネットで全国展開している着物専門業者を比較して選択された方が安心です。
インターネットにのっていない
ネットに広告等がのっているから必ずしも良心的とは限りませんが、ネットにも載っていない場合はまともな業者でない場合があります。訪問買取を断れない場合は業者の名前を聞いてネットで調べてみましょう。
「古物商許可証」を持っていない
リサイクル業者は必ず「古物商許可証」を持っていなければなりません。持っていればすべて安心とも言えませんが、まともな着物買取業者かどうかを確認するための一つの基準となります。買取業者に許可証の提示を求め、はぐらかすようならば怪しいです。
着物買取で訪問しているのに他のものを見せろという
着物買取をお願いしたのに、貴金属なども買取すると言われたらトラブルが起こると思ってよいでしょう。もし該当するものを持っていたとしても絶対につっぱねましょう。
会社の信頼性を調べる
業者が運営する会社について、架空の会社でないことをホームページなどで確認しましょう。現在、多くの有名な着物の買い取り業者は公式サイトをもっています。もっていないという事は信頼性が落ちると考えてよいでしょう。また、会社の評判や口コミを調べ、信頼性が高いかどうかを確認することも重要です。
査定に関する情報が明確かどうかを確認する
着物の買取業者が提供する査定方法について、明確に説明されているかどうかを確認しましょう。悪徳業者は査定前に、買取に関する情報を隠したり、わかりにくく説明することがあるようです。
買取不可の着物であることを明示しないまま査定を行い、後から買取不可であることを理由に査定額を下げるという事例もあります。査定額の算出方法や、買取に不適切な着物についての説明があるかどうかも確認しておくと安心です。
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